テレワーク化となった駐在員の今後の課題

 ロスでは、ハローウィンまで、人が集まるところは半閉鎖と言う、何とも中途半端な発表がされました。

 ロスには多くの日本からの駐在員が住んでおられます。今回のコロナ問題で、一番困られているのは、子供の学校ではないかと思います。駐在されたばかりの家族の場合、当然、お子様も英語ができません。今までなら、泣きながら、嫌々でも学校にすら行っていれば英語ができるようになったものです。しかしながら、学校の授業もオンライン化となり、英語がわからない子供達は、ほとんど授業についていけなくなったそうです。

 通常、駐在は3年~5年です。この状況が長引くと、子供教育に大きく影響するために、英語を諦め全日制の日本語の学校に転校させ、日本語のオンライン従業を受けさせる方も増えているとか。折角、アメリカで教育を受けられるチャンスではありますが、やむを得ないと思います。


 弊社でも、もう元に戻ることはないと言う前提で動き出しています。オフィスにあったモニターも半分になりました。みんなが、モニターを家に持ち帰りました。弊社は元々、時差のある場所とのプロジェクトが多いために、コロナ前も、多くの仕事がリモート化されていましたので、大きな問題にはなっていない言えばいないですが、一つだけどうしても解決ができないことがあります。

 日米のビジネスにおいては、日米の差を理解し、それを埋めることが一番の課題です。しかしながら、今回のロックダウンで、弊社の日本人スタッフもアメリカ来れなくなり、弊社のアメリカ人スタッフも日本に行けません。そのために、感覚感触という感がずれだしてきていることです。

 先日、ご近所の駐在員の方と立ち話をしていたのですが、リモート化となり、アメリカ人との接点がなくなり、全て日本語、日本の家庭の生活になってしまい、新しい駐在員など、英語力も落ちて聞いているとのこと。駐在員の多くは、コロナのリスクを避けるために外出も控えておられます。英語力が落ち、アメリカ人とのやりとりも誤解やミスが増えているそうです。10年以上駐在されている日本の大手企業のベテラン駐在員が頭を抱えておられました。

 全てリモートになるならば、無理に、このアメリカに駐在する必要はないのではないかと思ってしまうぐらいです。今後、コロナが解決しなくなると、日本に帰国される駐在員が多くなると思います。特に大手企業で多くなるのではないかと思います。

 中小企業にチャンスが回ってきます。

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