第一に、彼の社会の変化に対する姿勢に圧倒されました。
豊田氏は、日本を代表する大企業の「3代目」というプレッシャーを抱えて家業を継ぎました。また、社長就任早々、東日本大震災やリコール問題などの数々の困難に見舞われ、そのたびに彼の持つ手腕で乗り越えていきました。現在も、新型コロナウイルスの影響で、他社と同じように大きな局面に立たされていると思います。
私は、昨今スピーディーに大きく変わりつつある社会に対して、強く不安を覚えています。今までの当たり前が当たり前でなくなる世の中が確実に近づいてきています。例えば、航空系の専門学校に通う友人は、大手日系航空会社の採用が一時中断になったことで、就職活動の予想が全くつかないと嘆いていました。
変わることは恐ろしく、勇気が必要なことかもしれません。しかし、今は情報、賃金、そして学力において、格差は広がるばかりです。社会の中の全員が、変化を受け入れなければこの先生き残れない世の中になってきています。そんな中で変化をいかにポジティブに捉え、その次の行動に移すかが次世代への分かれ道なのだと思いました。
第二に、豊田氏はいつまでも若々しい心持ちを忘れないリーダーだと思います。
スピーチ中、彼は、トヨタのように大きな会社でも、スタートアップ企業のように考えるようにしていると述べていました。また、CEOに就任した52歳の時に、エンジニアとのコミュニケーションに役立てるために、マスタードライバーになるための訓練を受けた話もしていました。
このように、彼はいくつになっても、会社のトップになっても、学ぶ姿勢を全く崩していません。彼の指揮のもとで働く人間は、そんな向上心を忘れないリーダーについていきたくなるのだと思いました。私もその1人です。
以上の2点より、私は豊田氏がリーダーとして最も魅力的に感じました。
執筆者:瀧本 怜佳
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