アメリカの大学の卒業スピーチ「Mark Zucherberg氏」

 FACEBOOKの創業者「Mark Zucherberg氏」のハーバード大学でのスピーチです。 このスピーチより「アメリカン起業カルチャー」が、アメリカ人にしっかりと根付いていることを再認識ました。

 今、コロナウイルス問題で、多くの人が先が見えない不安に駆られています。そして、ベーシックインカム制度が検討されています。人間が生きて行くための最低の保証です。MARK氏のスピーチでは、起業家が何度失敗しても、生きているだけのクッションが必要だ。そのためにも、ベーシックインカムのようなシステムが必要だと述べていました。ベーシックインカムは低所得の力のない人を助けるだけでなく、このように起業家をもサポートするシステムであると言うことに気づかせていただきました。



 大学の卒業生に向けてのスピーチですので、わかりやすく語られています。「PURPOSE=目的」については、自分ができることより大きな目的を持つことが重要。例として、ケネディ大統領が、JFKスペースシップセンター(NASA)に行った際に、清掃員に「ここで何をしているか?」と聞いたそうです。その清掃員は「人類が月に行くプロジェクトをしている」と答えたそうです。恐らく、この短い言葉で、MARK氏は目が覚め、大きな目的を創造し、多くの人とシェアすることの重要性を見出したものと思います。本当の幸せは、人生の目的を見つけてあげる手助けをすることであるとも述べられています。

 新しい事をする過程においては、人に誤解されること、攻められること、止められることも多々あり、それと対決して行かなければならない覚悟する必要があり、人が去って孤独になることも経験するであろうと言われています。多くの起業家が、ほぼ同じことを言っております。学生には、この意味の大変さは、今は理解できないでしょうが、いつかは思い出すのではないかと思いました。

 今後、AI、オートメーション化が進み、多くの仕事がなくなる。同時に、新しい「PURPOSE=目的」のもと、新しい仕事が生み出される。それを作るのは、あなた以外の誰でもない。誰かがやるであろうと思っているだろうが、自分達でやるしかない。自分達の時代は、自分達で作るのだ!とも語っておられます。

 また平等な教育を受けるための権利についても語られいます。今の彼には、これが一番重要なのでしょう。奥様は、元教師です。起業家の彼に「仕事ばかりするのではなく、教育をすることを学び教育をするように」と言うアドバイスを受けたそうです。忙しい時間がないと最初は断っていたそうですが、ある時期からボランティアで教育に携わり、教育を通じてMARK氏自身も成長したことを感じ取れるエピソードがありました。たった一言ですが、人を助けるには自分が充実していなければならないと述べられています。溺れていては、溺れている人を助けられません。今のジェネレーションは、社会貢献やボランティアを重視したがります。それ自体は大変良い事ですが、自分自身も困っているのに、社会貢献やボランティアをすることで「自己満足を得、気持ちよく」なるためにやっている人が、気付いていないかもしれませんが、ほとんどです。自分のための社会貢献であり、社会のための社会貢献でない場合が多いです。自分が充実していないから、他で充実を得たく社会貢献しているかのように思えます。恐らく、それを気付かせるための一言ではないかと感じました。

 FACEBOOKは「人と人を繋げる」と言う目的で作られました。ハーバード大学の学生をCONNECTするというのが目的で、ビジネスが目的ではありませんでした。小さいコミュニ―ティから、どんどんと広がったシステムです。その後に、ビジネスが着いて来たモデルです。

 今回のスピーチを聞き、まず最初に私がしたことは、FACEBOOKのMark Zucherberg氏をフォローすることです。FACEBOOKの口座をあけたら、まず最初に、MARK氏が、ハローと現れMARK氏とコネクトします。折角、MARK氏とコネクトしたのに、そのコネクトを継続していませんでした。彼の日々の投稿を読み、彼の思いは開始した当時と全く変わっていないなと思いました。

 現在、私は仕事以外に「猫のFACEBOOK口座」を持っています。その猫の口座を始めた理由は、私の4匹の猫のうち1匹が、腫瘍を持って生まれて来ました。生後4か月に時点で、残りの寿命は2週間だと言われました。絶望しました。しかしながら、私は、諦めずに、色々なサプリメントを探し、やれるだけのことをしました。今、その猫は5歳になりました。

 「あなたの猫が病気で助からないと言われても諦めないんで!」と言うメッセージを絶望している猫のオーナーに伝えたく始めました。今では、猫好きの人が9000人近く集まり、日々の投稿には1000人以上の人が「いいね」をしてくれます。そして、病気や障害の相談もたまに来ます。FACEBOOKを通じ、多くの人とコネクトし、そして独自のコミュニティが形成されました。

 FACEBOOKについては、メディアでは色々と言われていますが、成功すると、色々言われるものです。私は、FACEBOOKがなければ、これだけの多くに人と繋がることはできませんでした。素晴らしいシステムであると思います。初心を忘れず、何を言われようとも、自分の目的に沿って進んでおられる「すばらしリーダーの一人」だと思います。

 


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