インターン生が思う、コロナ感染者以外の死者

 M-Cross International Corporationインターンシップ中の武田光陽です。
首相官邸HPより引用
コロナ感染拡大に対して経済対策を議論する首相
今回は、新型コロナに関連して、新型コロナウイルス感染者以外にも死者が出る可能性があるというテーマでブログを書いていきます。

 今回の新型コロナウイルスの影響は、多くの人が感染拡大初期に思っていたよりも大きくなりました。私も、2月中旬から一か月間アメリカに滞在していましたが、その間にここまで感染が拡大し、トイレットペーパーを買い占めるという人々が出現したり、外出の自粛が求められる地域が出てくるまでに騒動が大きくなるとは驚きでした。

 日本には、現在(2020/4/6)、約3700人が新型コロナウイルスに感染し、そのうち約95人がなくなっています。これは、諸外国の数字と比べると比較的少ない数字です。しかし、実際には、全国でクラスターといわれる集団での感染が現在も確認されていて、これからも感染は拡大していきそうです。

 さらに、日本ではイベントの自粛が先月から政府より求められ、音楽ライブを開催したものなら世間から、SNS上でひどく批判されるといった状況です。また、私が住んでいる福岡など、繁華街などへの外出の自粛をお願いする地方自治体もあり、営業をとめた店も増えてきたと感じます。

 また、新型コロナウイルスの1日の感染者数が東京では、急増しており、4日、5日連続で100人以上となっていて、当初準備していたベッド数の限界を超えてしまったとの報道もあります。そのため、欧米の主要都市のいくつかで実施されているロックダウン(都市封鎖)にならい、日本でもより強い自粛が求められ、それぞれが経済活動の縮小を余儀なくされるのではないか、との考え方も出ています。

  以上が現在までの新型コロナによる大きな影響ですが、私は、ある記事とそれに関連する動画を見て、今回の新型コロナの感染拡大によって亡くなる人というのは、新型コロナに感染者だけではなく、自殺者の方々も存在することを知りました。そして、その想定される自殺者数が、今現在コロナに感染して亡くなった方の数と比べて多く想定されていることに驚きを受けました。


 今回は、新型コロナの感染拡大によって、経済が不況になったのですが、経済活動の停滞が起こり、失業者が増え、それによって自殺件数が増加するという事実は、過去の不況期を振り返ってみるとよくわかります。

 東京都健康安全センターの過去の分析によると、自殺者数は、年によって変動があり、自殺者数が増加しているとき、ちょうど経済が不景気の時で、逆に少ないときは、好景気の時とされています。もちろんほかの、要因もありますが、自殺者の景気依存性は確かに観測できることであるとされています。

 また、京都大学の藤井聡氏が執筆された記事によると、現在の日本では、多くの企業や個人が様々な活動を過剰に自粛させられてり、このままでは、倒産、失業、貧困が拡大しそれによって、数万人規模の自殺者が出てしまう可能性があるとされています。藤井氏の主張には、数字を基にした明確な根拠も述べられているので、興味がある方は、ぜひ探してみてください。


 個人や企業へ金銭などの何らかの支援もせずに、ただただ経済活動の自粛を強要するだけでは、新型コロナの感染は抑えられても、経済的に殺される人々がより増加してしまします。
 逆に、政府が感染症に対して、何の対策もせずにいると、感染者数がより増加して、l新型コロナによって亡くなる人々がより増加してしまいます。

 このように、経済活動を維持させることと感染拡大を防ぐことは、トレードオフの関係で、バランスよく両立させることはとても難しいことと私は思います。特に、経済対策については、不況と自殺者の関係があまり世間に知られていないこともあり大胆な対策を立てにくいかもしれません。

 日本の政府は、様々な補償や感染対策にマスク支給など検討しています。何らかの対策を考えることはよいことであり、当然のことなのではと思います。

 現在は、どんな政策を立てて我々国民にどう思われても、政治家が長期的に見て正しい判断をすることが大切です。そして、それを実行するためには、先日、MCIC代表のNickiさんが、「緊急時のリーダーの責任」というブログの中で述べられていた、責任を取ることができ、率先して判断できるリーダーが必要だと私もより強く感じているところです。


2020/4/6  武田光陽

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