インターン生が調査。サンフランシスコでの低所得者の方へのNPOボランティア

 今日は、サンフランシスコで行った「低所得者の方へのNPO施設でのボランティア活動」について書かせて頂きたいと思います。


 私はインターンに参加する前に、3週間サンフランシスコにあるFood BankSalvation Army というNPO施設で、現地の低所得者、ホームレスの方に食事の調理、提供、洋服や洗面具の配布を行い、彼らの生活をサポートする団体でボランティアをしました。ボランティアに参加しようと思った理由は、NPO について大学のゼミで研究を行っており現地で調査をしたかったことと、アメリカの社会奉仕活動に興味があったからです。

  3週間のボランティア活動を終えて、学んだことは2つあります。1つ目は、「アメリカ人の一人一人が社会の一員であり、社会に属する者としての責任を感じている」意識から生まれるボランティア精神です。NPO施設ではほぼ毎日、ボランティア参加者の定員を超える人が集まっていました。AppleGoogle, Amazonなどの大企業から派遣されて来ている人もいて、CSRの実態を検証することができました。日本人が世の中に対して興味を持たないことや、社会奉仕活動に意欲的でない理由として、一人一人が社会的責任を感じていないことにあると思いました。





  2つ目は「人権の価値というものは、富裕層も低所得層の人もみんな平等であるということ」です。ボランティア初日に、食事配膳を行った際、「君はベジタリアン?チーズはいる?」という会話が聞こえてきたことに、感銘を受けました。提供した食事は無料で、何度も受け取ることができるため、食事面に関しては不自由ない環境が整っていると感じました。そのことから、十分な食事提供の上、その人がさらに「ベジタリアン」かどうか確認することで、彼らの人権が尊重されていると思ったからです。実際に街を歩いてみても、ホームレスの方は、生き生きしているように見えました。

 日本では、低所得者の方やホームレスの方はお金がないという理由だけで、「地位や人権が低い」という考えが、まだ根付いていると感じます。私は、サンフランシスコでホームレスの方と、明るく挨拶をしたように、誰とでも平等に接していきたいです。


 この3週間では、沢山の事を学ばせてもらって、自分の今までの価値観が大きく変わりました。「みんな違って当たり前」、多様性のあるサンフランシスコで生活したからこそ、この文化の素晴らしさが分かりました。私は、日本に帰ってからも積極的にボランティアに参加して、社会の一員である意識と、地域に還元する気持ちを常に持って、生活していきたいです。

2019/12/04 八巻美穂



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