インターン生が調査 医薬という名のドラッグが作るホームレス

 アメリカに来てから、サンターバーバラ、サンディエゴ、ロサンゼルスと3都市で生活をしましたが、ホームレスがいない都市はありませんでした。今日は、ホームレスとドラッグというトッピクで書かせて頂きます。


 アメリカの歴史を遡ると、"Opioid Crisis"というものがあります。Opioidは"Puppy"という花から作られたもので、痛みを和らげることから、医療目的に使われるドラッグのことを指します。1990年代になると、アメリカでOpioidの使用が盛んになります。というのも、医者および製薬会社が金儲けのために、過剰な投与を始めたためです。患者は痛みから逃れるために、病院に行ってはOpioidを買い、体に投与し続けます。薬として使われていますが、あくまでドラッグです。彼らの体は薬漬けになり、次第に中毒症状が現れます。Opioidを買うお金がなくなった先に待っているのが、違法ドラッグです。様々なものと混合して作られたドラッグは、彼らの体をさらに蝕み、最終的に彼らは精神的異常をきたし、家族から見放され、社会復帰できるわけもなく、ホームレスになっていきます。

 

 このように、本来患者を助けるはずの医者、製薬会社が金儲けのために行ったことにより、多くのホームレスが生まれ、今やロサンゼルスのホームレスの数は約5万人となっています。また、この中の約75%が非シェルター暮らしをしています。アメリカでのホームレス問題は、私が思っていたよりも深刻でした。

 日本に住んでいると、麻薬やドラッグなどは、非日常のものに思えますが、アメリカにいると、道端で腕に注射を打っている人がいたりと、日常の中に非日常が存在しています。道端でドラッグを打っている人がいるということは、簡単にドラッグが手に入ってしまう現状がここにあるんだと、実感しました。恐いことだと思います。

 最近では、日本でも芸能人が、ドラッグの使用で逮捕され、ドラッグ問題の深刻化が見られます。日常にドラッグが近づいている証拠ではないでしょうか。ドラッグの恐ろしさを、ドラッグに手を出す前に知ることが必要です。他国に比べて、ドラッグに関しての教育が、日本では十分になされていません。教育機関内で、学生のうちから、ドラッグについての議論が、もっと行われるべきだと思いました。

12/6/加藤亜門

コメント

  1. 薬物汚染マップ見ればわかると思うけど日本の汚染率なんかアメリカに比べたらとるに足らないじゃない。薬物汚染が深刻な問題になってる国が薬物教育真剣にやってるだけのことじゃないの?

    返信削除

コメントを投稿