アメリカ人起業家家庭の教育③

 危険なことをさせて、学ばす教育を、ロッククライミングで学びました。日本の公園では、遊具が危険だからと言って撤去されています。そのために、子供は、危険なものを学ばず大人になります。小さいけがをするから、危険というものを学ぶものです。

 さて、翌日に、ZION PARKという国立公園に行くことになっており、話しによると、毎年数名が滑落して死亡している場所もあるとのこと。その予行演習なのか、どうなのかは不明ですが、ロッククライミングに行くことになりました。

 日本からの中学一年生にとっては初めての経験。下で、命綱を持つヘルパーは、子供たちが交代でします。ロープの結び方を間違えば事故につながります。説明をしっかり聞いて、理解しなければ、これも事故につながります。子供たちは、真剣に、ロープの結び方、操作の仕方を聞いていました。そして、納得がいくまで、何度も教えてもらっていました。子供ですので、本来ならば、すぐにクライムしたい!でしょうが、ヘルパーという影の役割が重要であることを判断して、真剣そのものでした。




 REED家では、子供同士が、子供の安全を確保することを教えていました。そして、できなければ、できるまでやらせていたし、子供が自ら、何度も挑戦していました。日本からの中学生は、途中で、手が痛くなり、辞めたかったようですが、言葉が通じず、仕方なく、できるまでやっておりました。声がけもしっかりとあり、下から " You can do it! Don't give up"と言う元気な声と、”You did it!"という喜びをわかちあう声と笑顔がいっぱいでした。



 危険なことを危険だと教え、危険を回避する方法を教え、チームワークを教え、自分の役割を教え、そして、ともにゴール達成を喜び合う。という教育が盛り込まれていました。

 このREED家では、危険な遊びばかり(言い過ぎですが)のようで、プールサイドのファイヤーワークでは、子供たちがマッチをすり、火の扱い方を学び、爆竹と花火を組みあわせて、危険なものを作ったり、鋭いナイフで、ペーパーを切ったりと、子供部屋では、危険で楽しい遊びがあったそうです。

 爆竹の実験では、家の前の道路で実験をして、近所の人に怒られないように、ダッシュで逃げるということもやっていたそうです。REED氏に聞いたところ、化学の実験、物理の実験、そして、道徳の学びなど、たまには、このようなことをさせないとわからない。近所の人に悪いことをすれば、怒られればいい。一応、やっていいことと悪いことは教えているが、子供の好奇心と遊び心は止められない。それを止めることはしない。これぐらいのことで、事故につながることは、まずないので(子供もわかっているはず)、自己責任でやれば良いと笑って言っておりました。








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