世界はかつて資本主義と社会主義の二つに分かれていました。資本を持っている人がさらに儲ける仕組みが資本主義。国民全員が平等にある程度豊かになるのが社会主義。人々はどちらの方が幸せになるのでしょうか。
資本主義とは、資本を持っている人が資本を持っていない人を使って利潤を求める仕組みです。つまり、資本を持っている人はさらにその資本を増やすことが出来るのです。企業が競争をして新しい製品や技術を生み出しさらに利潤を求め、その結果資本を持っていない人はその企業に搾取されます。そうしていくと、人々の生活間にかなりの格差が広がり、労働者からは不満の声が出てきます。そのため、その打開策として出てきたのが社会主義です。資本主義で、その格差を政策で縮める努力をしている国もあります。しかしながら資本主義はどうしても、すべての人々に富が分配されるわけではありません。
社会主義は一方、そんな資本主義で広がった経済格差を無くすために、政府が資本を管理し仕事を分け与えるというものです。政府によって割り振られた労働をこなすことによって平等に報酬を得るという考え方になります。いずれにせよ、資本を持つ支配者をなくし平等な社会を目指すものです。平等を重んずる考え方なので、すなわち人々が競い合って利潤を得ようとする動きもなくなるということです。
月日は経ち、今は世界の殆どが資本主義国となっています。どうしても経済発展を促すには人々が競い合って技術を革新させていくことが必要となります。そう考えると、世界が資本主義国に移っていくのは自然のように感じます。しかしながら、競争には必ず勝者と敗者が存在してしまうのです。
2019/8/29
吉澤由梨香
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