考えること 面白いと思うこと 会話すること

 先日訪れたビーチについて、実況中継をします。


 空は透明感のある青さです。薄い雲はありますが、見ただけで心が晴れるような、広さ、清々しさがあります。
 砂浜には、数えきれないほどの凹凸があります。それらのほとんどが、人々の足跡だと思われます。模様はほぼ一様ですが、何かの乗り物のタイヤの跡が、2本横切っていることを確認できます。
 海の色は、空よりも緑に近い濃い色です。波の部分が白いしぶきをあげており、水面は太陽の光が反射して輝いています。
 ビーチパラソルは青いもの、カラフルなものが合計3つ。
 砂浜でゆったり寝そべる人々、椅子に座っている人、海に入って楽しむ人、それぞれが色々な楽しみ方をしています。

 インターンシップの期間中、何よりも必要だと教わり続けたのは、考えることをやめないことです。
 毎日のお話の中で、「どう思うのか」「何が好きか」「どうしてそれを選ぶのか」「何がしたいのか」たくさんの方に色々なことを問いかけていただきましたが、考えてもいなかったことへの質問にたじろいだり、答えられたとしても、それに対する興味が不十分なせいで、会話として成り立たなかったりすることが多々ありました。

 生きる中で、周囲には重要性に関わらず情報が溢れています。常に考えて、脳の動きが止まらないように意識しないと、周りが見えなくなります。
 周りが見えないと、情報が入らず、興味がわきません。

 周りを見る、頭に情報を入れる、言語化してアウトプットする、それを止めない、という練習のために先日取り組んだのが、実況中継です。
 考えて周りを見る、頭に入った情報を、人に伝わるような言葉で伝える、それを繰り返すことで、自分の使える言葉が増える、相手との会話が少しずつ充実していく、という流れを体感しました。

 自分の持つ情報が増えると、ただの実況中継ではなく、「比較」ができるようになり、意志のある発言につながります。
 
 自分の発言が単なる描写や同意の段階を超え、自分の意見を含むようになると、会話の相手も、新しい情報を手に入れることが可能となり、会話の内容が深くなると分かりました。

 また、考えて得た情報を、自分の言葉に変換して頭に入れることで、記憶として残り、その後のさらなる興味に繋がります。

 考えることは疲れます。少しでも気を抜くと、脳が自動運転をはじめ、楽な方に逃げようとします。しかし、生きていくうえで必要な、情報のインプットとアウトプット、どちらにも「考える」という力が不可欠だと分かりました。

 日本で何事もなく生きてきましたが、考え続ける、という教育・考え方の根付いたアメリカでは、自分の問題点はかなり大きいと感じます。

 考えて、周りを見て、多くのものを面白いと思える人生が理想です。考えて、アウトプットする、その繰り返しで人と生きていく人生も理想です。
 今の自分では長期的な努力が必要ですが、この環境でそう感じたことを覚えて、目指して、少しずつ近づけていきたいと思います。

2019/08/23 原唯奈



































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