何も知らない自分に気づく

 インターンシップ開始から二度目の金曜日を迎えました。
 様々なプロジェクトが同時進行で進む中、リアルな仕事の現場を間近で見させていただいています。


 開始前、一週間前、今。二週間で何が成長しましたか?という問いには、今は答えることができません。出発前の私が知ったらショックを受けるでしょう。自分が生活する場所を変えたからと言って、急に何かができるようになることはありませんでした。仮にそう感じたとしても、それは成長の基準が甘い可能性があります。
 
 こう言ってしまうと、何も意味のない二週間を過ごしたかのように思えますが、そういうことでもありません。今までの自分の問題点をすっ飛ばして、これからのことばかり考えようとしていた私にとって、なければならない期間でした。

 私の問題点とは、自分が何も知らない、できないということを知らなかったということです。今日この瞬間に起きている世界の出来事を知らないのはもちろん、それを理解するために必要な過去の知識がなく、商売において必要となる基本的な言葉の意味も知らない。そのことに気が付いていないのが今までの私でした。

 理解していないのに分かったような返事をしてしまって注意されたり、知らないことに囲まれて生きている自分に気づかされたりするたびに、大きなショックを受け、落ち込みました。
 しかし、自分が何も知らないということを思い知るのが全てのスタート地点であるということを、代表のお話や、ここ一週間の出来事から理解することができました。

 ものを知らないということは確かに問題ですが、それを知らないままにするのはもっと問題だということも、今は分かります。「教えてください」「助けてください」「やらせてください」の三つを使えるのはインターンの特権だというお話もしていただきました。
 余計なプライドや遠慮は自分の成長を妨げる要素です。

 不足に気づくからこそ、人はその次のステップを考えて行動を始めるのだと思います。実際に、社会に関する知識が乏しすぎると気がついた私は、自分の成長のために何が有効なのか考える段階に入っています。ここに来て、自分の状態に気付かせていただくことがなかったら、これからもいろいろな知識が欠けた状態の自分を不思議に思うこともなく、よくわからないまま生きていくことになっていたのだろうと思うと恐ろしいです。

 皆さんにとっては、私の知識量は信じられないくらい少ないのだろうと思いますが、どんな質問に対しても真面目に答えてくださいます。そんな環境に感謝しつつ、自らの勉強と、分からないときは素直に人を頼る精神で成長していきたいと思います。

三カ月は長いように思えて本当に本当に短いです。今日お話しした内容にたどり着くまでで二週間。残りの期間でどれだけの成長ステップを実現できるか、全て自分次第だと思います。

ただただがむしゃらになるのではなく、時には自分の状態を分析しながら前進していきたいです。

2019/06/15 原唯奈


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