国を超えて仕事をする難しさ

 私は、仕事がら、LAにいるスタッフの方とよくメッセージで仕事のやりとりをしています。なぜなら、現在取り組んでいるプロジェクトがアメリカと大きく関わっているので、MCICのスタッフの方との連携が非常に大切になるからです。

 しかし、ここで大きな問題がございます。それは、時差の問題です。国際プロジェクトや、海外赴任されている方はよくお分かりかと思いますが、時差があると、コミュニケーションがスムーズにいきません。これがアジアであれば、それほど時差はないので、まだマシかもしれませんが、アメリカとなると、時差は13〜16時間になります。

 つまり、日本での朝は、アメリカだと夜の時間帯です。日本でバリバリ働いている時間帯は、アメリカでは夜中なのです。私たちはSlackというメッセージアプリを用いてやりとりをしているので、コミュニケーションの円滑さで言えば、メールよりかはスムーズかと思います。それでも、一日にLAのスタッフの方とメッセージのやりとりができるのは、1、2回くらいかと思います。

 では、そんな環境の中で、どういったことに気をつける必要があるのでしょうか。

一度のメッセージで100%を伝える

 まず、限られたメッセージ回数の中で、どれだけ正確に自分の考えや、相手にやってほしいことを伝えられるかが重要になってきます。もし、私が送ったメッセージの中に相手にとって不明な点があれば、それだけで相手も自分も仕事がストップしてしまいます。そのため、相手が一度見て、理解しやすい内容や書き方にしなければなりません。

 例えば、相手にやってほしいことがいくつかある場合は、箇条書きにして読みやすくしたり、最優先でやってほしいことには※をつけたりと、工夫するべきところはいくつかあります。常に相手の立場になって、どのような書き方をすれば、一度で伝えられるかを考えなければなりません。

海外スタッフとのやりとりは優先順位を上げる

 メッセージにも優先順位があります。すぐに返信するべき内容のものや、業務時間外でも問題のないものなど、様々です。業務の中でそれらを見極めるのは、非常に重要な能力かと思いますが、海外スタッフからのメッセージは、無条件で優先順位を上げる必要があるかと思います。中には、すぐに返信しなくてもいい内容のものもありますが、急ピッチで返信しなければいけないものもあります。もし、それ見逃していれば、気づいた時にすぐに返信しても、相手から返事が返ってくるのは次の日かもしれません。そのせいで、プロジェクト全体の進行が遅れることも考えられるので、まずは目を通すようにする必要があります。

時には現地時間に合わせることも大切

 私が就職活動中、大手コンサルティングファームの説明会に参加した時に、ある男性スタッフが、「私のプロジェクトはインドとやりとりをすることが多いので、夜中に仕事をすることもあります。」と話していました。

 これを聞いた時に、国際プロジェクトの大変さを少しイメージできたのを覚えています。私もLAとのやりとりが多いので、急ピッチのプロジェクトが進行中の際は、こういった対応もしなければいけないなと考えています。

LAのスタッフの方の勤務時間は、現地午前10〜午後6時までです。日本時間で言うと、午後6時〜午前2時です。私が働いている会社は、基本勤務時間は、午前9時20分〜午後5時30分です。ご覧いただければお分かりかと思いますが、被っている時間はありません。こうなると、必然的にスムーズにやりとりができるのが、基本勤務時間外となります。そのため、LAスタッフからのメッセージは、できるだけ、勤務時間外でも見るように心がけ、対応するようにしています。

 現在は、まだ入ったばかりなので、それほど国を超えての仕事の難しさを感じることは少ないかもしれません。しかし、今後、海外出張などが増えてくれば、また違った困難が出てくるでしょう。たとえ出てきたとしても、プロジェクトを成功させるには、こういった問題に対応していかなければなりません。それが、自分の成長につながり、会社の利益となることを考え、行動してきます。

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