伝達方法の変化

 弊社では、インターン生を常に受け入れています。そのインターン生達との交信、伝達方法について、考えさせられることが多々あります。



 私は、2月のはじめに、飛行機に携帯を忘れてしまいました。席もわかっているし、色々な事情から、絶対に携帯が見つかるであろうと思い、飛行機会社に連絡を入れて、携帯が見つかるのを待っていました。そんなこんなしているうちに、日本出張、州外出張と3週間、ロスに戻ることができず、携帯もでてこず、手配もできずで、結局、45日間という長い期間、携帯電話なしで過ごしました。今、思うと、多くの方に迷惑をおかけしましが、携帯なく過ごせてしまいました。

 私達もそうですが、若い世代の伝達方法は、タブレットを使用しての伝達がほとんどです。SLACK、ライン、ショートメッセージと、メモ代わりにも使えるし、簡単な指示も、テキストで連絡をすれば、間違いが発生する確率も少なくなります。

 先日弊社のインターン生に「店舗が本日閉まっているため、その鍵を取ってくるので、それまで、ここで10分ほど待機しておいて下さい。鍵を入手してから、店舗視察に行ってください」と口頭で伝えました。弊社のスタッフが、「テキストで指示だしした方がいいですよ」という言葉の意味がわからず、私は、店舗の鍵を取りに行きました。そして、部屋に戻るとインターン生は、いないのです。

 「えっ!」と言っている私に、うちのスタッフが「だからテキストで指示だしした方が良いですよとアドバイスしたではないですか?」と言いました。

 「だって、鍵を取ってくるまで、ここで待っていてと言っただけ」と伝えると、「数個のタスクを指示する場合、電話の音声伝達の時代と違い、今はスマホのテキスト伝達に慣れているため、テキスト指示の方が義務の遂行率が高くなります。」
  口頭で指示された内容は知っていても、イメージして処理して記憶して行動するための情報処理が慣れていないため、テキストによる指示にすると、粗方整理された内容になり、間違うリスクは減ります。テキストで指示だしをしないで、口頭で指示出ししたから、このようなことが起きる頻度が高まるのです。と言われました。

  新人の仕事に関する処理能力を鍛えることと、新人に間違わずに業務を遂行させることは、大きく異なります。
  今回は、簡単な指示内容だったので、後者についての話です。

 それにしても私は、いまだに、今回の意味があまり理解できません。そもそも、鍵がないと物件視察ができない。鍵を持ってくると言っているのに、鍵なしででかけてしまう。そんな難しいことではないと思うのですが・・・
  ただ、そう思っていても仕方ないし、また問題が発生するので、インターンとの交信は、口頭ではなく、携帯を使った「テキスト交信」をすると、心に決めました。意味がいまだにわからないですが、考えても意味がわからないので、考えないことにします。
  そうしないと、新人にミスをしないよう遂行させる話が、新人教育にまで発展しそうだからです。笑

 そして、二度と携帯を失くさないようにします。携帯なくすと、伝達手段もなくなります。口で発する言葉という武器が使えない現代のようです。

コメント