インターン生の日々④ <ホームレス事情について>

※この記事はインターン生のTOMOYAが作成しています。

 アメリカで生活し始めてから10日以上が経過しました。日々の勤務は忙しいですが、それでもやはり時間を見つけては、色々なところに遊びに行ってしまいます。そして外を歩いていると、日本にいるときよりも頻繁にホームレスの人たちを見かけることに気づきました。目にする頻度もそうですが、そのほかにも日本とアメリカのホームレス事情は異なる点がいくつかありそうなので、今回はそのことについて書こうと思います。




<行動の違い>

アメリカのホームレスの場合
ー物乞いをしたり、「お金をください」と書いた段ボールをアピールしたりする
ー人通りの多いところに現れて、自分から積極的に声を掛けて助けを求める
ーお金がなくたって自由に堂々と生きている

日本のホームレスの場合
ー自分からあまり助けを求めようとはせず、おとなしい
ーなるべく目立たないように、他の人に迷惑を掛けないようにしている
ー空き缶やゴミなどを漁って、少しでも自分でお金を集める努力をしている


<住む場所の違い>

アメリカのホームレスの場合
ーとくに決まった場所はなく、人通りの多い道の端っこや人が多いところでも見かける


日本のホームレスの場合
ー公園の隅っこ、川沿いの大きな橋の下、路地裏などの人目に付かない場所


 こうやって書き出してみると、なぜ日本よりもアメリカの方がホームレスの人たちを頻繁に目にするのかがだんだんわかってきた気がします。もちろんホームレスの人たちの数は大いに影響しているのは間違いありませんが、それだけでなく、日本人とアメリカ人の性格や文化の差が大きいようですね。常にホームレスという自分の立場や他の人の目を気にしてひっそりと生活している点に、日本の「恥の文化」というものが顕著に表れています。結果的に周囲の人になるべく迷惑を掛けないようにしているのは、素晴らしいことですね。その一方で、アメリカでは日本と違い、人の目を気にしすぎることなく自分主体で行動している人が多いように感じます。さらに、アメリカはキリスト教の価値観が根付いている国なので、物乞いをする人に自分のものを分け与えるということを当然のように感じている人が多いのかもしれません。

 このように、異なる考え方や文化を比べてみると面白いですね。実際に日本以外の国にいると、自分と違う考え方をもつ人々との差をより感じることができて興味深いです。日本は島国なのでどうしても海外の人と話す機会が少なくなりがちで、異なる文化に触れたときに戸惑ってしまう人が多いかもしれません。しかし、グローバル化によって国と国の隔たりが小さくなりつつある今、異文化理解力というものがますます重要になっていくと感じています。

 MCICでのインターンシップはあと2週間弱あります。帰国するまでに可能な限り多くの経験を積んで、帰国後のキャリアデザインに役立てたいと思います。

園杭智也


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