新しい「TARGET」を作ったのは?

 全米で、1822店舗を展開し、年商718億ドルのGMの「TARGET」が、変わったという噂を聞いていたのですが、中々視察に行く時間がありませんでしたが、本日、やっと視察に行って参りました。


 店舗の通路が広くなり。非常にゆったりしていると、まず最初に感じました。通路のディスプレイも目につきます。



 カテゴリー毎に、ショールームのようなセクションを作り、棚だらけのGMのイメージから、完全に脱出していました。IKEAを、白と黒でシンプルにしたような雰囲気です。今までのTARGETにはなかった「ライフスタイル」というものが、想像できるデザインになっています。



 TOYRUSが、先月末に全店舗閉鎖されたことも影響しているでしょうが、玩具売り場面積が、倍以上になっており、雰囲気も、TOYRUSのような楽しい雰囲気で、子供たちが売り場で遊んでいました。以前には、見かけなかった光景です。

 今までは、店舗はお買い物するところだったのですが、新TARGETは、お買い物しながら楽しめる場所になっていました。店舗での滞在時間も長くなったのでしょう。そのために、子供たちも、ゆっくりと遊べるのではないかと想像します。


 化粧品コーナーのディスプレーも、ライトでがんがん照らしており、まるでデパートの化粧品売り場のようです。

 商品構成も、ナチュラル、オーガニック、少し価格の高い物に代わっていました。

 2017年に、全体の6%にあたる110店舗のリモデリングに、なんと、16億ドルが投資されています。

 この5年ほど、TARGETは、色々な新しいことを試みましたが、ほぼ、全て転んでいます。そして、何を目指しているのか、全くわからない小売店をなっていました。TARGETが、どのようにして変貌したか知りたくて、アニュアルレポートを確認したところ、2016年と2017年で、トップが総入れ替わりしておりました。

 社長は、PEPSICO出身、そのほかのボードメンバーは、MILLER、XEROX、TESCO、LEGO、WALMART、NORDOSTROMなど、各業界のトップを走る色々な企業から、色々な人材をヘッドハンティングしたようです。なるほど!という感じです。

 現在、35万人ほどの従業員を抱えていますが、2020年までに、時給を50%あげると宣言しており、公言通り、毎年給料をあげています。社内PRも徹底されています。35万人の従業員が、TARGETのスポークスマンになっていることでしょう。

 このようなメンバーが揃っていれば、未来予測も、市場分析も、新コンセプト作りも、そして、ブランディングも完璧にできることでしょう。

 日本企業には、このようなトップチームの入れ替わりはありません。そのために「TARGET」のような変貌もできません。時代が変わっているわけです。人も代わって当然です。このようなところは、日本企業にも学んでいただきたいと思います。


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