セントラルキッチンを持たないファーストフード店「PANDA EXPRESS」

 全米で、2000店舗近くを運営している、チャイニーズのファーストフード「PANDA EXPRESS」は、全米で、人種を問わず大人気のファーストフード店です。アメリカの主要空港や、ショッピングモールのフードコートにも、ほぼ入っていると言っても過言でない強さを持っている「PANDA EXPRESS」です。

 この人気の秘訣はどこになるのか?を検証してみたいと思います。


 アメリカ人が嫌う「MSG」は、もちろん入っていません。アジア料理というだけで、何故だか「野菜がいっぱい、健康的」というイメージがあります。日本人以外の人種は、日本のうまみのような、微妙な味覚の経験がないために、濃いという意味でなく「はっきりした味」を好む傾向があります。PANDA EXPRESSという名前も、わかりやすくて良かったと思います。

 このPANDA EXPRESSですが、セントラルキッチンを持っておらず、全て各店舗で、野菜などの材料を切ることをしているそうです。理由を聞くと「フレッシュ感!」を大切しているために、野菜も切りたてで料理しているそうです。

 オープンキッチンを見ていると、いつも少量づつ料理しており、メニューはいつもフレッシュです。

 一番人気の「オレンジチキン」は、チキンの胸肉をかりかりにあげ、日本の酢豚とはまた違う、甘みに強いソースで絡められています。「パリパリの触感と甘さが絶妙だとのこと」日本人には甘すぎるのではないかと、私は個人的に思ったのですが、日本からのお客様に試食してもらったところ「秋葉原では絶対に受ける!美味しい」というコメントが返ってきました。

 日本にも2件のPANDA EXPRESSがありますが、このコメントにより、成功するための「立地」の重要さを再認識しました!


 フードのラインの奥には、オープンキッチンがあります。料理をしている姿が見えます。写真の左の入り口を入れば、そこには、準備をするセクションがあり、ここで、材料を切ったり、下味をつけたりの作業がされているとのこと。オーナーの思いが、ここにあるのかもしれません。

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