【研修生日記】Toys “R” Us（トイザらス）破産後の動きに注目

※この記事はMCICのインターン、Takaが作成しております。

米国最大のおもちゃ販売店チェーンであるトイザらスが破産した、というニュースはまだ記憶に新しいですが、この破産により800店舗が閉鎖される見込みです。トイザらスは過去に破産した小売業者の中でも三番に大きい小売業者のため、これからの動きが非常に注目されています。

ネット通販の発達により、将来は必要な実店舗の数が減少します。トイザらスの場合は破産による店舗閉鎖でしたが、WALMART、SEARS、などの大手企業も多数の店舗を削減することが予想されており、今年末までには約200万坪のスペースが空くという試算もあります。そんな中、閉鎖されたトイザらスの800店舗がどのように再利用されるかということは、未来の小売店の空きスペースがどのように使われるかのお手本となるでしょう。

不動産コンサルタントのジャン・ニッフィンによりますと、「トイザらスは半分以上、約500店舗が賃貸物件」との事です。もちろん家主も何百人とおりますので、一店舗ごとに違う対応が取られると予測されています。新しいテナントを探している家主も少なくはないようですが、家賃の低下が容易に想像できることから、資金力のある家主は場所を再開発し、オフィスやボーリング場として利用する等、違う使い道を考えているようです。

トイザらスの破産により、社員の他にも土地を貸していた家主にも大きな影響が出ています。余った土地の有効利用という悩みは今後もますます広がる一方と思われますので、どのようにトイザらスや家主がこのピンチに対応するかが見逃せません。