在米日本人を対象にしたフリーペーパー

　以前は、在米日本人を対象にしたフリーペーパーが、沢山あり、駐在で来られた方や、日本人学生の方々は、非常に重宝されたと思います。「日本語でできるアメリカ生活」と歌っていたフリーペーパーもありました。

　日系スーパーなどで、そのフリーペーパーをピックアップして、日本語で情報を読むのを楽しみしている人も多かったと思います。私のその一人でした。インターネットの発達で、フリーペーパーから情報を得る必要がなくなり、スーパーに行っても、フリーペーパーをピックアップしなくなって、どれぐらいが経つでしょうか。

　少し調査することがあり、久しぶりに、フリーペーパーを貰ってきました。ほとんどの媒体のページ数が、以前と比較して、大幅に減少していました。そして、字が大きくなっている媒体も。内容も、以前と違い、生活に必用とされる情報が減っているように感じました。

　今、紙媒体を読んでいる人は、シニアの、日系の方々か、移住された方々のように思います。シニア向けの記事も多く、そのためか、字も大きくなっているのだと思います。広告もシニアがターゲットになっているように感じました。以前は、留学生や駐在の家族のための広告や情報で溢れておりましたが、この短期間で、状況は激変したように思います。

　以前、お世話になった媒体だけに、寂しい限りです。新聞がデジタル化して、なくなってきているように、このアメリカ市場からも、在米日本人向けの紙媒体が、なくなる時代もそう遠くはないように思いました。