アメリカの水際対策からみる日本の入国規制緩和予測!

 

現在、新型コロナウイルスの影響で多くの国が入国規制を行っています。日本もその国の一つで、外国人に対してはもちろん、帰国する日本人に対しても検疫などを課しています。




 日本人の場合、まず、日本へ帰国する前72時間以内に検査を受けた新型コロナウイルスの陰性証明書が入国するために必要となります。そして、入国時にはその場でのPCR検査を受ける必要があり、陰性の結果を待つ必要があります。陰性であれば空港を出ることが出来ますが、そこにも14日間自宅か宿泊施設での待機や、期間中の公共交通機関の使用不可、指定された位置情報アプリのインストール義務などいくつかの条件が課せられます。このように日本人であっても、日本への入国には非常に手間がかかる状況です。

 現在の規制の状況とは少し違いますが、実際に私が前回の留学から帰国した際の実体験を共有させていただきます。まず、現在と違うところが大きく2つあり、帰国後3日間、指定されたホテルでの隔離を行うのであれば陰性証明書は不必要であった点と、指定アプリのインストールの義務はなかったという点です。私はホテルでの隔離が無料であったこともあり、3日間隔離する方法を選びました。

37日の午後650分頃に関西国際空港に到着し、飛行機を降りると通路に椅子が並べられており、そこで20人くらいのグループに分けられました。そのあとグループごとにPCR検査を行う場所まで移動し、順番に唾液によるPCR検査を行った後、検査結果待ちのスペースまで移動しました。その途中で陰性証明書を所持している人はそれを提出したり、滞在場所の確認などを行い、帰宅できる人と3日間ホテル隔離の人で分けられました。その後、検査結果が陰性であれば、帰宅する人は帰宅し、私を含めホテル隔離の人は全員の結果を待った後、全員で空港近くのホテルへバスで向かうという形でした。全工程の時間は約2、3時間でした。ホテルの自室に入った後は3日間部屋から出ることはできず、食事は時間になれば部屋のドアの前に置かれるというシステムでした。




 では、アメリカの水際対策はどうでしょうか。実際に今回の入国時の体験談を踏まえてお話します。まず出国前にしなければならないことは。出国3日以内の陰性証明書とトラベルフォームでした。陰性証明書は空港でのチェックイン時もしくは搭乗口付近にブースが設けられそこで確認するという形で、その時に航空会社に宣誓書という書類を記入し提出しました。アメリカ(LAX)へ到着後は、特に特別コロナ対策という対策はなく非常にスムーズな入国でした。

 このように水際対策といっても、国によってさまざまです。アメリカでの水際対策緩和の理由はワクチンの普及によるものが大きいと考えられますが、それでは日本はいつ頃からどのように緩和の方向に向かうのでしょうか。まず、緩和の始まる時期ですが、ワクチンという点で考えてみると、政府は希望者に対する接種は本年10月から11月にかけて終了するという見通しを立てています。ですので、11月から変化する可能性はありますが、ルール作りや各空港での準備などが必要となるので、早くても年明けから年度終わりにかけて緩和の動きがあるのではないかと私は考えています。では、どのように緩和されるのでしょうか。私は空港でのPCR検査がなくなるのではないかと予測しています。その理由は、ワクチン接種が世界中で普及すると人の移動が盛んになっていくことが予想され、そこに空港でのPCR検査があれば、空港は検査待ちの人で溢れ、数量的にも時間的にも空港で検査を実施することは難しくなると考えられます。ですので、空港での検査の廃止から始まり、現在のアメリカのように陰性証明書のみというふうに緩和されていくのではないかと思っています。




日本の政策は非常に慎重なところがあり、緩和の遅れや変更などの可能性は十分に考えられますが、1日でも早く緩和され留学や旅行が気軽にできる日が来ることを願っています。

 

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