寂れた温泉町のようになってしまった「ラスベガス」

 ラスベガスと言えば、きらびやかで豪華な雰囲気がありました。ラスベガスのメイン通り「ストリップ」は、一時は大変な賑わいでした。コロナ以降、街が完全に閉鎖され、再開されたとは言え、35%の稼働率以下での営業とされているそうです。そして、街は、色を失ってきております。パリスホテルの看板は色あせ、フラミンゴヒルトンのピンクも色あせてしまっています。寂れた温泉町と同じものを感じました。
 普段なら交通量の多い、ストリップも、このような感じです。
 コロナ以降、この1年間で、5回ほどラスベガスを視察しておりますが、今後のラスベガスがどのよう変化するのかを感じた「今回の視察」でした。    アメリカでは、失業した方には、失業保険以外に、週に600ドルの手当をついたりした時期もあったので、低賃金労働者の方々にとっては、今まで手にしたことがないようなお金を手にした方も少なくないようです。そのために、普段では夢のラスベガス旅行ができるような環境にいる人もいるようです。街には、そのような人達だろうと思われる方々も多く見かけました。もちろん、全体的には観光客は非常に少ないですが・・・そして、ハイエンドの方が、高級ホテルでゆったりと過ごしておられるという二極化が極端でした。ミドルクラスと思われる方々は、非常に少なかったです。  寂れたストリップとは象徴的に、ゆったりと余裕をもってそびえたつ、トランプタワー。トランプタワーホテルには、カジノはありません。ラスベガスには珍しいタイプのホテルです。
 レジデンスと言う長期滞在型のホテルの建築も進んでいます。
 コンベンションセンターも増築されました。
 ラスベガスは、今後、観光の街からビジネスの街になろうとしているように見えます。そして、中心地も、ストリップから、ノースストリップに移ろうとしています。一旦はどん底に落ちるように見える「ラスベガス」ですが、既に新しいラスベガスが生まれています。コロナを予測していたような動きです。  

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