アメリカでは、連日、老舗レストラン、チェーンレストランの閉鎖、倒産のニュースが報道されています。コロナ以降、6店舗に1店舗が既に閉鎖されたそうです。PPPと言う給与助成金が10月末で切れるところがほとんどですので、年末までに更に多くのレストランが閉鎖されると予想されています。
こんな状況下、生き残るレストランとは?
ラスベガスのWYNNホテル内にある「Costa di Mare」を視察しました。コロナ以降、営業時間は、木、金、土の3日間のみで、営業時間も17:30~22:30となっていました。今までのレビューを見ると、屋外のテーブルの予約を入れるのは大変難しいようなことが書かれていましたが、今回は何の問題もなく屋外テーブルが予約できました。
一般家庭の裏庭のような感じの雰囲気です。配置もライティングも最高です。
豪華なイタリア海鮮料理店ですが、みんなでシェアをするファミリースタイルの料理です。前菜は、このような感じです。
今回は、シェフお任せコースとワインのペアリングをオーダーしました。ソムリエが、丁寧にワインの紹介をしてくれます。この後、魚の丸焼き、パスタ、リゾット、デザートと続きます。
一人当たり、コースが200ドル、ワインのペアリングが75ドルです。ゆったりと、3時間ぐらいお話しをしながら楽しめます。
この日、外のテーブルのみが埋まっていましたが、皆さん、一人当たり、300ドル~500ドルぐらいを使っておられるような感じです。テーブルによっては、ワイン好きがおられ、それらのテーブルは一人当たり1000ドルぐらは使っておられるのではないかと思います。
ソーシャルデイスタンスも、対策をしなくても十分に取れていますし、もちろん、客数は減少しているとは思いますが、一人当たりの単価は、ゆっくりできる分、上がっていると予想します。家賃やその他の問題もあるでしょうが、今後、体制を組みなおせば、十分に利益がでるモデルになるのではないかと思います。
小売店が、大量生産、大量消費から脱皮し、新しい形にならざるを得ないように、飲食業もそのようになるように思います。小売店は、ローエンドは全てがオンラインに移行しています。飲食業も、ローエンドは、デリバリーとテイクアウトのみとなっています。
今後、ハイエンドレストとランは、確実に生き残れると思いますが、中間層の可能性が、ここアメリカでは見出されていません。まだまだ先が読めない新しい世界ですが、着実に、何かが変わりだしています。
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