アメリカのどこの空港にもある「Chili's」レストランの現状

 全世界で、1600店舗以上を展開し、全米のほとんどの空港の中にあると言っても過言でない「Chili's」も、コロナ発生後、オペレーションを大きく変えざるを得なかったようです。

 「Chili's」は、TEX-MEXと言う、テキサス風メキシコ料理という分類の料理で、TEX-MEXでは草分け的存在のレストランです。アメリカ人が好む、ちょっと辛めの味付けのメニューもあり、メキシカンとアメリカンの風の料理に、テキサス風味がプラスされたという感じです。

 空港の乗り継ぎなどで時間を潰さなければならない時は、シングルバー代わりにも使えるようなレストランでした。しかしながら、コロナ問題で、空港のレストランはバーも閉鎖されていました。そして、メニューも10種類以下で、お皿でなく、テイクアウトパッケージでサーブされていました。



 同じメニューではありますが、熱でしとっとしまうことと、やはりお皿でサーブされる豪快さがなく美味しさが半減です。また、ケチャップ、マスタード、マヨネーズ、塩、コショウも、テーブルには設置されていないので、毎回、お願いする必要があります。

 メニューももちろん携帯でダウンロード。使い回しのメニューは撤去されていました。


 ソーシャルディスタンスを保つために、テーブル席も以前の半分ぐらいです。



 「Chili's」も慣れ親しんだレストランです。空港でしか行かないレストランですが、初めての空港でも「Chili's」があればほっとしたものです。現在、「Chili's」も破綻の一歩手前だとうわさされています。

 先日、ラスベガス空港の「Chili's」を視察し、レストランのニューノーマルを検証しました。

・テーブルに案内した人が、テーブルだけでなく椅子も消毒完全に消毒する。それが終了したことを確認した後、着席する。

・テーブルについたら、サーバーがその席に着席したモードに切り替えると、テーブルのQRコードからメニューがダウンロードできる。(使い回しのメニューはなし)

・ダウンロードした後、極力接触を防ぐために、携帯の端末でオーダーを入れる。(※「Chili's」では、システムがまだ出来上がっていないようでバグが発生していました)

・料理は、テイクアウト用の容器でサーブされる。ケチャップなども全て、個別パッケージ。フォーク、ナイフ、ナプキンも包装されたものが出される。

・今までは、端末にクレジットカードを入れて決済されていたが、接触を避けるために、ここは紙ベースに逆戻り。

・ソーシャルディスタンスを保つために、バーは閉鎖、テーブルは約半分。

 まだ、仮のオペレーションマニュアルのようで、スタッフの動きも機敏ではなくぎこちない状況でした。

 「Chili's」が破綻しても不思議ではないと思います。でも、何とか新しいシステムを早期に導入し、生き残る道を見つけていただきたいです。






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