メイン州ポートランドの地元住民に愛されているベーカリー

 メイン州に来て感じたのが、レストランより、小売店の方が、コロナの影響を受けているのではないか?と言うことです。レストランでは、イートインも認められているし、ソーシャルディスタンスも、それほど厳しいという印象を受けなかったのですが、小売店に関しては、徹底的にソーシャル’ディスタンスを保ち、ニューノーマルで営業されていました。

 地元住民に25年愛されている家族経営の本格的ヨーロビアン式「STANDARD BAKING CO」は、ハーバーの街のど真ん中にあります。コロナ前は、地元の人が朝早くから、パンとドリンクを求めて集まり、店内でコーヒーとパンのアロマを楽しみながら、のんびりとひと時を過ごしていたような場所だと思います。営業時間も大幅に短縮されており、今は、朝の8時オープンになっています。



コロナの影響で、入店できなくなっており、テラス席も封鎖されていました。入口は、テーブルでふさがれており、テーブルの上に、パンがディスプレイされています。そして、その入り口から大きな声で、オーダーをするシステムになっています。次のお客さんは、2メートル後ろで待たなくてはなりませんので、1組のお客さんしか一度で相手ができません。



 顧客当たりにかかる時間は、思った以上で、少なくとも5分はかかっていると思います。恐らく、以前は、コーヒー、クロワッサン一つだけでも立ち寄っていた人の顧客は、これだけ時間がかかると離れてしまったように思います。

 WITHコロナ対策が完全でなく、まだ仮ではあると思いますが、早急に、WITHコロナでも、以前のように、客数をこなせるシステムを作らないと、売り上げが戻らないと思います。

 新しいシステムが生まれるのが楽しみと前向きに考えてはいるものの、このようにレンガ造りでシックで落ち着くお洒落なベーカリーカフェで、お買い物をしたりお茶を飲んだりすることができなくなったのだと思うと、一抹の寂しさを感じます。

Standard Baking Coのホームページ


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