アメリカの大学の卒業スピーチ「Michael Bloomberg」

 弊社の大学生インターン生教育のために、アメリカの大学の卒業スピーチを聞かせています。まず、インターン生に、スピーチの感想を書かせます。そして、その後、弊社のスタッフが、感想を述べるという方法を取っています。今の学生が、どのように感じ、考えているかを理解できなと、指導方法がわからないからです。

 前回の、LARRY ELLISON氏のスピーチからは、インターン生は、好きなことを見つけて仕事にした方が良いと言う「1点」しか読み取れませんでした。たぶん、それしか感動しなかったものと思います。 今回は、BLOOMBERG創業者で、ニューヨーク市長もされていた「MICHAEL BLOOMBERG氏」のスピーチを検証させました。

 BLOOMBERG氏のスピーチから、経営者の方も、再認識されることも多いかと思いますので、ご紹介させていただきます。


 私が一番印象に残ったのは、「一番難しいプロジェクトは、一番忙しい人を担当にする。一番忙しく働いている人は期待に応えてくれる」とコメントです。「確かに」と思いました。

 このブログは、大学生の方も読まれていますので、大学生にもわかりやすく書かせて頂きます。

・疑問と落胆がないという事は「夢を追っていない」と言うこと。

・アメリカンドリームは、お金持ちになることでなく、ゴールがあるものでもない。仕事というジャーニーに出かけ、プロフェッショナルの域まで達し、自分の満足感を達成すること。ゴールがないので、それをずっと続けると言うこと。

・人は変化を嫌う。そのために、ファイナンスビジネスをしていた時に、オンラインで情報発信をしようと提案し首になった。首になったからこそ、今のBLOOMBERGがある。その当時は、スタートアップや、ITと言う言葉がなく「クレージー」だと言われた。クレージーが新しいものを築く。

・成功に近道はない。誰よりも早く出社し、誰よりも遅く退社し、フォーカスを定め、仕事に従事しろ。だらだらと仕事をするのではなく、気持ちを集中させ、毎日朝、腕まくりをするように気分を高め仕事に取り組め。「残業禁止、ブラック企業」と言うようなことが言われている日本は、どんどん遅れます。

・リスクを取れ。ほとんどの人は「PLAY SAFE」の道に行くが、そこには、色々な意味での成功はない。

・お金を追うな。お金を追っていない人に、最終的にはお金が入る。

・やりたいことが見つからないと思っている人は、一歩を踏み出していないから。踏み出せば、見えなかった可能性が見える。前に進め。

そして、興味深かったことは、政治家であった「BLOOMBERG氏」ですので、政治的なことも話しておられました。今回は、スタンフォード大学でのスピーチでした。世界の大学の最高峰です。


 そして、興味深かったことは、政治家であった「BLOOMBERG氏」ですので、政治的なこととも話しておられました。今回は、スタンフォード大学でのスピーチでした。世界の大学の最高峰です。スタンフォードの卒業生の30%は、留学生だそうです。アメリカ政府は、スタンフォードで学ぶために、学生ビザを発行するが、卒業後はビザを延長しないために、皆さん母国に帰り、アメリカ企業の競合で働かれる場合もある。アメリカ政府は、スタンフードの卒業証書といっしょに永住権を提供し、よりアメリカを強くすべきだ。と訴え、学生に、今すぐ地元の政治家に電話をして、これを検討してくれなければ投票しないと言えと言っておりました。また、人種問題や、同性愛の結婚にも触れられていました。政治に関心を持つだけでなく、関われと訴えたかったのだと思います。

 アメリカでは、小学生から政治を学びます。そのために、アメリカ人の多くは、政治への関心を結構持っています。日本もそうあるべきだと思います。

 学生の皆さん、丸の内に「BLOOMBERG JAPAN」があります。学生で、見学したいと連絡すれば恐らく見学させてくれます。東京のオフィスで働いている人は、半分が非日本人です。全ての部屋がガラス張りで、世界中から最新情報が入ってきているのを生で見れます。世界のトップ企業で働いている若者の姿を是非、視察してください。


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