米国のホテルの現状と今後

 コロナウイルスの影響で、現在、アメリカのホテルの稼働率は、平均21.6%(CNNニュースより)まで、下落しているそうです。ハワイ州オアフ島においては、1桁の7%まで落ち込んでいるとのこと。

 下記は、フロリダ州オーランドのオレンジカウンティ展示会場のすぐ横の、ハイアットです。2月末の時点の写真ですが、展示会の時期でも、ほとんど人はいませんでした。


 アメリカは、国土が広いこともあり、展示会に、業界関係者が全国から集まる場となっています。大規模が展示会は、参加者を収容するだけのホテルがある場所、アメリカにおいては「ラスベガス」「オーランド(ディスニーワールドがある場所)」などで開催されます。

 このコロナウイルスが収まったとしても、経済が大打撃を受けているので、観光業は、すぐには回復するとは思えません。

 また、テレワークに慣れてしまい、打ち合わせのための出張も減少傾向になると思います。

 ポストコロナでは、アメリカのホテルの稼働率を助けるのは、展示会ではないかと思っています。現在、全ての展示会が、キャンセル又は、延期となっております。1日でも早く、展示会が開催できる状況になってほしいと切に願っております。

 アメリカでは、接待交際費は、50%しか、経費として落とせません。先日、トランプ大統領が、100%経費として落とせるように税制をすぐに変えるので、コロナが収まったら、皆さん、どんどんレストランに行き、美味しい物を食べて、飲食業を助けてください!とも言っておりました。

 米国においても、観光業が戻るまで、相当の時間がかかるように思います。私は、ハワイの大学で、ホテルマネージメントを学び、そして、ハワイのホテルで働いていた経験があります。どんなに悪い時でも、稼働率が40%を’切ることはありませんでした。現在の稼働率が、7%と聞き、ハワイの観光業のみならず、ハワイ州自身が、生き延びることができるのか?と思いました。観光地は、治安が悪くなったり、汚くなると、人が集まらなくなります。ハワイ州のがんばりで、ハワイのワイキキでは、ホームレスを見なくなりましたが、また、ホームレスの人が増えるように思います。

 今回は、短期的には、観光業と飲食業が、一番、打撃を受けています。解決策もなく、先の希望も見えないので、非常に厳しいと思います。胸が痛いです。

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