思考停止にならないために

 ロサンゼルスでは、「STAY AT HOME」という条例が出され、街が停止し、1週間が経ちます。今回は、一応、4月半ばまでとされていますが、延長される可能性が非常に高いです。私の周りには、コロナウイルスに感染した人もおらず、皆さん、普通に生活できるような状況ではあります。

 ただ、スーパーに行っても、6フィート(2メートル)ほどの間隔を保たなければならない。レストランでのテイクアウトの受け渡しも、6フィート離れなければならない。クレジットカードのサインも、店員が、テーブルにサインする紙を置き、そして、遠ざかる。その後、お客さんが、その場所に近づき、サインをする。そして、遠ざかる。その後、店員が確認するというような、異様な工程で進められます。

 FEDEXの受け取りも同様です。このような環境下で、生活していると、精神的に弱って来てしまいます。

 私の家には、テレビがないので、テレビからの情報による動揺はありませんが、インターネットで、自ら調査をして、色々な情報を得ていますが、結局、誰も、先が見えていません。日々、悪くなる状況下で、みんなが不安と共に生活をしています。

 ビジネスも、停止状態です。銀行や政府機関は、動いているとは言え、実際は、ほぼ停止しているような状況です。Eメールは、ほとんど入って来ない。対応しようにも、相手が動いていない。要するに、音沙汰がないのです。

 弊社のビジネスパークは、中小企業の集まりです。閉鎖されて数日は、経営者の方のみ、一人でオフィスに来て、仕事をしていましたが、今では、出社される方も、ほぼいない状況です。来ても仕方がないという状況なのです。


 経営者として、状況に応じて判断しなければならない立場なので、思考停止にならないように、精神的な努力は日々しておりますが、気を抜くと、思考停止してしまいます。

 弊社では、数年前から、経済的な大きな変化が来るであろうと予測し、かなりの時間をかけて、勉強して来ました。このような状況になるのではないかとある程度は、予想しておりますしたが、コロナウイルスがきっかけに、急激に、このような状況になることは、予想していませんでした。

 急変とは、このようなことなのだなと、改めて言葉の意味を考えてしまいます。今まで、絶対絶命と思うような困難も乗り越えて来ましたが、今回のように、動きようがない。がんばりようがないという状況になったのは初めてです。

 日本も、近いうちに、このような状況になると思います。このブログを、多くの経営者の方に読んでいただいております。このような状況下、経営者として、思考停止にならないような対策を今のうちから、されることをお薦めいたします。

 正しい情報の入手、パニックにならない、むやみやたらに動かない、現状維持など考えない、縮小停止も戦略のうち、とにかくいろんな意味で、生き延びることを考えることが必要なように思います。

 そして、一番大事なことは、暗くならないことだと思います。

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