「Sushiは楽しい」アメリカ人を惹きつける日本生まれのエンターテイメント

 くら寿司のアメリカ法人Kura Sushi USA,INC.が米ナスダック市場へ上場しました。これまでにアメリカで上場した日本の外食チェーンとしては、いきなり!ステーキ」を展開するペッパーフードサービスが挙げられますが、この上場は米預託証券によるものでした。
 よって、日本の外食チェーンのアメリカ現地法人が、米国で新規株式を上場するのは、これが初めてのこととなります。
 日米のくら寿司について調査中でしたので、非常にタイムリーなニュースでした。

 くら寿司は2009年のアメリカ出店以来、10年間で522店舗をオープンし、上場を達成という、急成長を遂げています。さらに今後5年間は、年間平均20%のペースで店舗を増やす方針とのことです。

 米国進出において、くら寿司はメニューのローカル化に力を注ぎましたが、それと同様にアメリカ人を惹きつけたのは、日本の回転寿司店がしのぎを削る、エンターテイメント性の導入でした。


 注文した商品が席に届くエクスプレスレーンや、タッチパネル上で楽しめるゲームなどは日本人にとって一般的になりつつあります。ただの食事以上の楽しさを感じることができる場所です。

 アメリカにおいても、そんなエンターテイメント性が評価されました。実際に、飲食店情報サイトでは、くら寿司について“fun place” “techy and game-like experience”などの口コミが多くみられます。くら寿司の売り上げは、これらのシステム導入によって5割近く伸びたようです。

 数ある食事の一つであった寿司は、食事にもっと楽しさを、という日本生まれのアイデアから、アメリカにおいて新たな魅力を手にしていることが分かりました。

2019/08/03 原唯奈

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