アメリカのSTEM教育と玩具

 先日行った書店の玩具売り場で「STEM」というコーナーに注目しました。


 科学(Science)技術(Technology)工学(Engineering)数学(Mathematics)の頭文字をとったSTEMは、アメリカで2000年代に始まった教育モデルです。4つの教育に力を入れ、科学技術分野に優れた人材を育成することが狙いとされています。また、今後の経済成長や、アメリカの国際的な優位性を保つ、国家戦略と考えることも可能です。

 通常、理科や数学などは、それ単体として授業が進められ、実際の暮らしとどう関わりがあるのか理解できません。それが原因で、理数系の分野に興味がない、苦手意識を持つ子供達が多いです。一方、STEM教育では、学んだ知識が社会でどのように使われるか、子供達自信が実感できる、という点が重視されてきました。
 学びと現実世界がリンクすることで、自ら考え、学ぶ、という姿勢が身に付きます。単に科学技術分野に優れているのではなく、自らの力で成長し続ける人材を育てられることが、この教育の特徴と感じました。


 ペンでお絵描きするように、立体のものを描ける玩具がありました。これにモーターやギアが付いて、オリジナルのロボットを作れる商品もあるそうです。
 STEM教育用の玩具は、学びと現実世界を繋ぐ、創作意欲を掻き立てる、大きな役割を持っていると感じました。

2019/07/19 原唯奈




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