関連性のない展示と出店

 昨日、京都イオンモールで昼食を取りました。。一階エントランスから入って一番最初に目に入ったのは、以下の光景です。


写真に写っているのは、祇園祭で引かれる鉾の一つです。実寸の二分の一くらいの大きさの模型が置かれていました。7月は、京都では祇園祭シーズンのため、観光客からすると京都感が出ていて、喜ばれるのでないかと思いました。

 しかし、今回私が気になったのは、鉾の模型の展示ではなく、その横の腕時計のポプアプです。SEIKOやカシオなどの腕時計がショーケースに並べられており、他の専門店とそれほど変わりのない、展示方法でした。


 私が、注目した理由は、祇園祭の鉾と腕時計のポップアップの関連性が全く見えなかったからです。通常であれば、一つの企業や団体がセンターコートをまるまる貸し切って、イベントやセールなどをすることはあります。しかし、今回は、京都の伝統的な祭りと腕時計という関連性のない展示が見られました。

 どういった経緯で、この両者が同じスペースを借りているのかはわかりませんが、仮に鉾の展示をするのであれば、残りのスペースは、それに関連した何かの出店をした方が、来店者の目を引くことができると思います。今回であれば、販売目的の場合、京都の伝統品や祭りに関係した商品(例えば、甚平や手ぬぐい、京扇子など)。展示目的の場合は、祇園祭の歴史や、他に使用される道具などの展示。関連性を持たせることで、購買意欲を刺激したり、注目を集めることができると考えます。

 仮に、ポップアップが販売している商品が、京都や祇園祭オリジナルの腕時計などを販売していたら、理にかなっているとは思います。しかし、今回は、そういった工夫などは見られませんでした。他の専門店と少し違うと感じたことは、ポスターを多めに使っていたことくらいでしょうか。おそらく目的は、人の目に止まるようにしていることだと考えますが、鉾の方が目立っており、効果は出ているとは思えませんでした。

 30分ほど観察していましたが、写真でもわかるように展示スペースに人はほとんどおりませんでした。おそらく、この両者を同じスペースに置くことは、ミスだったのではないかと考えます。

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