人の視点から考えるもの作り・販売

 昨日の記事で触れたように、企業による、ユニバーサルデザイン対応について興味を持ちました。これが世の中で必要とされていることは、認識していましたが、考えてみると、ビジネスや企業と結び付けて考えた経験は、今まで無かったように思います。

 ユニバーサルデザインは、障がいを持つ人や高齢者もより使いやすく、というバリアフリーの考え方をさらに進めたものです。調べて分かりましたが、その始まりは、体に障がいのあった、アメリカ・ノースカロライナ州立大学のロナルド・メイス博士の提唱によるものです。障がいのあるなしに関わらず、「できるだけ多くの人が利用できるように、製品、建物、空間、をデザインすること」が基本的な考え方とされました。
 今あるものを、もっと多くの人にとって、使いやすいものにする、という考え方なので、特定の人を特別扱いすることはありません。そこが、重要だと感じます。

 色々な人が生まれ、生きていく世界で、ユニバーサルデザインを考えることにゴールはないと思います。常に、自分とは違う状態のひとが、どう感じるか、考えて工夫をしなければなりません。
 どうすれば、左利きの人もこの機械を使いやすくなるのか。考えてみると身の周りにも、少しの工夫で、もっと多くの人が使いやすくなるものが溢れています。


 なんだか特別なもので、遠い存在・福祉に関わる人の言葉と思っていたユニバーサルデザインですが、ものを作る・情報を発信する・販売するなど企業の活動とは、切っても切り離せない考え方だと感じるようになりました。その取り組み次第で、商品や企業に大きな価値を与えるものだと感じます。

2019/07/23 原唯奈


 

 

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