方言を出すときと出さないとき

 私は京都出身なのですが、東京に来てから、よく「方言出ないね」と言われます。京都出身ということを伝えるまで、関西出身だと気付かれることはほぼゼロに近いです。しかし、プライベートに関していうと、関西で初対面の人と会うときは、関西出身であるとわかる方は多いように思います。関西で会っているという背景があるので、何となく関西の人なのかと予想されるというのはありますが、比較的関西出身だと言われることは多いです。

 一方で、前職の営業で関西を回っていた際は、関西出身だと気付かれることは、それほど多くはありませんでした。結構、東京出身かと聞かれることが多く、その比率は、東京と関西で半々くらいだったかと思います。


場面場面で方言を使い分ける

 前述したようなことが起きる理由は、私が関西弁を出すときと標準語を出す時を分けているからだと思います。標準語を使う人と話していると話し方に影響を受けるという側面もありますが、できるだけ意識して使い分けるようにしています。

 例えば、標準語を使うときは下記の様な場面です。
・標準語を使う人と話すとき
・目上の人と話すとき
・お客様と話すとき
・打ち合わせのとき
・商談のとき

 一方で、関西弁を使うときは下記です。
・関西弁を使う人と話すとき
・目上の人やお客様であっても、関西弁が強い人と話すとき
・打ち合わせや商談であっても、関西弁が強い人と話すとき

使い分ける理由

 上記の様に、標準語を出すときと、関西弁を出す時を分ける理由はいくつかあります。
・話しやすい空気を作るため
・親近感を持たせるため
・相手に気持ちよく話してもらうため

 例えば、ビジネスの場面では、当然礼儀を重んじて、敬語で話します。その際、関西弁特有のイントネーションをできるだけ入れないようにしています。理由は、ビジネスの場面では、相手に失礼のないように振舞うことが重要となるからです。
しかし、同場面でも話す相手が、関西弁の強い方や、テンションが高めな関西出身の方であれば、敬語の中に関西弁のイントネーションを入れることがあります。理由は、そうした方がお互い話しやすいと思うからです。また、地元に戻った際に、久方ぶりに方言を聞くと落ち着くと感じる人が多いので、親近感を感じてもうこともできるかもしれません。

 同様に、年齢が同じ、もしくは年下の人と話す際も、関西弁を使う相手であれば関西弁で話します。標準語を話す人なら標準語で話すことが多いです。理由は、話しやすい雰囲気を作り出すためです。例えば、標準語を話す相手に、関西弁でガツガツ話すとあまり良い印象を与えず、話しにくい雰囲気を出してしまう可能性があります。関西弁は、口調がきつく聞こえることが多いので、慣れていない相手には使うのは避けた方が良いと考えています。
 しかし、親しく慣れば、関西弁を使うようになります。理由は、そうした方が自分自身が話しやすいので、総合して、コミュニケーションが取りやすくなるからです。

 慣れた話し方で話すことが、自分は一番話しやすいと思いますが、相手からすると違和感を感じ、話しにくい空気を作り出してしまうかもしれません。まずは、相手がどう言う人で、どう言う状況なのかを見極め、話し方を変えています。これも、一種の相手の立場に立った行動なのではないかと思うので、続けていこうと思います。

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