アメリカ人とラーメン

 先日、代表とラーメン店でランチをご一緒させていただきました。

 日本ではあまりラーメン店に出向くことのない私ですが、こちらに来てからかなり多くのラーメン店を見かけるので、その人気ぶりを実感し、いつか行ってみたいと考えていました。

 日本でラーメン屋というと、お手頃な価格で手短ににランチを済ませたいときに行く場所、一人でも気軽に行ける場所、といったイメージがありますが、お伺いしたラーメン店の店内はそんな私のイメージとは少し異なっていました。

 まず注目したのは店内の雰囲気です。お店のコンセプトにもよると思いますが、先日お伺いしたお店の店内は、白色が基調とされており、天井からはカラフルな照明が下げられた、カフェのようにおしゃれな空間でした。ラーメン店と聞いてイメージする、湯気がもくもく漂うなか店員さんがスピーディーに湯切りをするような光景はみられません。

 来店しているお客さんにも注目してみましたが、複数人で食事をしているグループのお客さんが多い印象でした。ゆっくりと会話を楽しみながらお食事されていて、ラーメン屋に来る目的が、日本人のそれとは異なるのかもしれないと感じました。

 オーダーしてしばらくすると、店員さんがラーメンを運んできてくださいました。そのラーメンがこちら。


 真っ白などんぶりに入ったラーメンは、やはりおしゃれに感じます。
 塩ラーメンを注文しましたが、注目すべきはチャーシューのボリュームです。写真からその分厚さと、ワイルドな感じがお分かりいただけますでしょうか…「これくらいしないと、アメリカ人は満足しないから」という代表の言葉を聞いて、なるほど、と納得です。アメリカの水は日本と違うので、麺も日本のものとは変える必要があるというお話もしていただきましたが、ラーメン初心者の私は麺について特に何かを感じ取ることはできず、おいしくいただいてしまいました。スープはあっさりしていて、全体のバランスが取れています。

 そしてこちらはラーメンに加えて注文した半チャーハン。

 分かりやすいように、あえてレンゲを添えて写真を撮ったのですが、半チャーハンにしては量が多めだということが伝わりますでしょうか?こちらも、アメリカ人の基準に合わせて、量が工夫されていると思われます。これなら量という観点でがっかりされることはないでしょう。
 しかし、ラーメン食べたいけどチャーハンも食べたい…うーんどうしたもんか…おや、半チャーハンがあるじゃないか!これならどちらもおいしく食べられる!という感覚で注文する日本人の方からすると、少し驚いてしまうボリュームです。(普通サイズのチャーハンはどんなサイズなのか気になってきました。)

 一店舗訪れただけでも、様々な発見があるということが分かったラーメン店。日本食が日本の外で楽しまれている様子を見るのはとても興味深いです。また機会があれば、いろいろなお店を訪れて、自分の目で分析してみたいと思います。

2019/06/16  原唯奈








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