JURY DUTY 陪審員

私は、5年ほど前に、アメリカの市民権を取得したので、JURY DUTY(陪審員)に参加しなければならなくなりました。今週は、JURY DUTYのオンコールで、毎日、夕方の7時に、翌日の予定を確認し、裁判所への出頭命令を待つこと3日。要約、木曜日の朝に、出頭命令。

9時半に裁判所に出頭。まずは最初の説明を聞きました。その説明は1時間。そして、その後、1時間待たされて、名前を呼ばれ、その後、1時半にCOURT ROOMに集まるようにとの指示がありました。

なんと、退屈なのでしょうか。本を忘れた私は、ずっと携帯で時間潰し。ああ、バッテリーが・・・という状況にまでなってしまいました。

この日は、12名の陪審員、15名のオンコールの陪審員を選択するために、200名の人の中から、100名が選ばれ(私も選べれました)、そして、その100名から、27名を選択する日でした。

1時半にCOURT ROOMに集まった100名は、まず、裁判官から陪審員制度の説明を受け、今回の裁判がどのようなものかの説明を聞きました。内容は、一切口外できません。

この裁判は3週間ほど続きます。3週間、仕事にいけないと生活ができない人は、挙手を求められ、詳細まで、みんなの前で話さなければなりません。例えば、自分がいなければ仕事が回らないというのは、理由として認められません。かなり細かいところまで聞かれます。厳しいです。

そして、次に、既に旅行の計画がある人で、キャンセルできない人の挙手を求められ、一人ひとり詳細を説明しなければなりません。これらの人は、今回は逃れられても、また選ばれるので、どちらにしても、この義務を果たさなければなりません。厳しいです。

この作業に4時までかかり、やっと開放されます。しかしです。また翌日、10時半に裁判所に行かなければなりませんでした。

そして、翌日は一人一人がインタビューされます。陪審員として、そして、この裁判にふさわしい人物かどうかを評価されます。評価するのは、裁判官、検察側、そして、被告の弁護士です。

まず、職業、家族構成、今までの逮捕歴、被害者暦、目撃者暦、陪審員制度を理解したかどうか、フェアーな人かどうか、法律に沿って判断できるかどうか、かなり深いところまで、一人一人が質問されます。

私の場合、英語が十分でないと言おうとしたのですが、その前の人も英語ができないと言うと、何年アメリカに住んでいるのか、仕事では英語を使わないのか、家庭では英語を使わないのかと、色々質問され、逃れることができなかった人が多くいたので、それは諦めました。

そして、私は、質問にきっちりと答えました。選ばれる可能性が非常に高かったのですが、今回はラッキーにも選択されませんでした。

陪審員制度がこれだけしっかりしているとは知りませんでした。また、アメリカの凄さを体験しました。非常に興味深い体験でした。日本も陪審員制度が始まりましたが、まだまだ経験不足なので、このレベルに到達するのは、かなり長い年月がかかると思います

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