大学生が考える、途上国における貧困解決のgoalとは③


 
 アメリカと日本の教育は様々な形で異なると言えます。日本の義務教育は中学生まで。アメリカの義務教育は18歳まで。もちろん他にもあります。

 日本の授業というと、一般的に座っていれば終わるというのが一番大きな特徴だと思います。私たちは小学生の時から、先生が一方的に話す授業をただ聞いて、ノートを取って、暗記して、それを覚えれば良しとされていました。つまりは、学生が皆等しくある程度の知識を身に着けることを目的とされています。先生が質問を投げかけてくる時に手を挙げて自分の答えを言える人は学年が上がるにつれて少なくなっているように感じました。しかしながら、確かに様々な教科での深い知識を身に着けることが出来るので真面目に取り組んでいれば学力がつきます。
 アメリカはまた違います。まず日本と比べた時に授業時間の少なさ、宿題の少なさから各教科での知識は日本ほどつきません。しかしながら、幼いころから自分の考えや意見を求められる授業内容になっていて、考えてそれについて発信するということについてとても熟達しています。そして自分の興味を引き出し、その分野を突き詰めていきます。また、例えペーパーテストの成績が良くても、普段の授業であまり発言できていない場合は良い生徒だと思ってもらえません。それだけ考えること、また自分の意見を出すことに重きを置いているのです。
 日本の中学高校は主に制服があり、校則も学校にもよりますがかなり見た目に厳しいところが多いです。一方アメリカは髪を染めること、ピアスを開けることも許されています。学校の授業さえ真面目にしているのなら他は自由という考えなのでしょう。さらには、アメリカでは高校在学中に社会経験のためにアルバイトすることをむしろ推奨されるそうです。
 アメリカの学校は自己を尊重していますし、考えて発信するという社会に出たら必ず必要となるスキルが磨かれます。特に有名な会社や外資系の会社は常に考える力を求めてきます。その点では、アメリカで学んだ人こそ将来の選択肢がより一層広がりやすいのではないでしょうか。

2019/8/28
吉澤由梨香

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