アメリカ企業におけるユニバーサルデザイン

 アメリカ企業のホームページ調査において、多くのものに共通しているのは、「ユニバーサルデザイン」だと教えていただきました。
 アメリカ人が好むのは、余計な文字を省いたシンプルなデザインだ、とだけ考えていましたが、「ユニバーサルデザイン」という観点からみると、今まで調査したホームページに新たな気づきがあります。


 一例として、先日触れたアメリカのアパレルブランド「Everlane」の商品ページです。商品を身に着けているモデルからは、人種、体系、髪形などあらゆる面において、多様性が感じられます。
 イギリスの植民地支配、独立戦争の歴史を持つアメリカは、ヨーロッパ系を中心に、先住民族、アジア系移民、アフリカ系、ヒスパニックなど、多くの人々が共に生きる他民族国家です。洋服の商品ページ一つをとっても、誰に合わせるのか、ということが問題になると考えられます。
 対象を一定の方向に固定せず、全ての人のためのもの、とする。そんな考え方が、ビジネスにおいても大前提となる国なのだと感じました。


 以前なら、「シンプル」の一言で片づけてしまっていた、アメリカの電気自動車メーカー「Tesla」のホームページです。シンプルさは、単なるアメリカ人の好みではなく、誰にでも平等に情報が伝わるように、という意識の表れでもあるのでは、と今になって思います。

 頂いたアドバイスから、ユニバーサルデザインについて考えました。多様な人々が共存していることを尊重してこそのデザインです。この根付きは、国内だけでなく、アメリカ企業、製品が国外に進出した際も強みになるだろうと感じます。

2019/07/22 原唯奈


 


 

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