日本の若者特有の話し方

 社会にでてからそれでは困るだろうということで、話し方についてよくご指摘していただいています。


 自分では気が付いていませんでしたが、日本人の若者は少し違和感がある「けど」の使い方をしている、という意見になるほどと思いました。
 このブログを私と同じくらいの若い方が読んでいるかどうかは分かりませんが、自分の意見を言うとき、深い意味がなくても、語尾に「けど」を付けてしまう方、いらっしゃいませんか?

 「私はこれがいいと思うんですけど」
 「明日は晴れるといいけどね」
 
 「けど」の後に、反対の意見が続くときはこの話し方をしても問題ないだろうと思いますが、それ以外では「けど」が本当に必要なタイミングって実は少ないと思います。

 「私はこれがいいと思います」
 「明日は晴れるといいね」

 本当はこのようにすっきりと表現できることがほとんどです。なぜ、不必要な「けど」を付けてしまうのか、どうして「けど」を付けて話すと違和感を持たれてしまうんだろうか、と考えてみました。

 くせがついているというのもありますが、大きな理由は、自分の言葉や意見についての自信の無さだと考えます。私もそうですが、日本人の若い人は、自分の意見を言い切るという行為に苦手意識があると思います。だから、相手が全く逆のことを考えていたらどうしよう…という不安を、「けど」という予防線によって保護しているのかもしれないです。自分の中では意見があるけど、あえて自分の立ち位置をぼやかしている、というような感覚です。
 
 日本人の考え方が反映されてしまった話し方をしていることに気づかせていただいたわけですが、改めて比べてみると、やっぱり「けど」無しの言葉の方が、好印象に思えます。「~がいいと思うんですけど…で、何?」と思わせてしまうこともありませんし、素直な感じです。

 似たようなことで、「~したいです」というべきところを、「~した方がいいかなと思いました」と言ってしまっていることについてもご指摘を頂きました。
 これは完全に、自分の意見である、ということを意図的にぼやけさせている表現だと思います。

 その他に教えていただいたのは、話している途中で「何だろう」と言ってしまう癖です。私は話すことがかなり苦手で現在トレーニング中なのですが、この癖は完全に、私の会話における時間稼ぎでした。自分の頭の中の考えをアウトプットするまでに時間がかかるので、意味のない「何だろう」でその間を埋めようとしていたと気が付きました。
 今考えると、完全におかしな癖なので、言ってしまわないように気を付けています。

 話し方一つにも、自分を出すことを避けようとする気持ちが表れている、ということにかなりの衝撃を受けたので、今回のブログにしてみようと思いました。
 自分自身の話をしてしまいましたが、もし、私と同じような話し方をしてしまっている若い方がいらっしゃったら、共に改善していけるといいと思います。

 また、話し方の問題は、自分では気が付けない点が多いものの、非常に重要なものだと思いますので、何か直すべき点があれば今後も是非ご指摘いただきたいと思います。

2019/07/10 原唯奈



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