視覚にアプローチするアメリカの書店

 先日、書店の調査に同行させていただきました。
 商品パッケージを比較する業務のため、今まではスーパーマーケットをよく訪れましたが、ここでも商品の見せ方について、気づきがあります。
 

 広い店内のうち、約半分ほどのスペースを、本棚ではなくテーブルが占めていました。本が平積みされたテーブルの周りを、一周できるようになっています。
 日本の書店では、横に長い本棚の下に、一列か二列程、平積みされた本を置くスタイルが一般的です。


 十分にスペースを取った、表紙が見えるようなディスプレイで、店内をデザインし、視覚的な魅力から、消費者に本をアピールしているのではないかと思います。
 また、アメリカの本はサイズの大きいものが多く、表紙のデザインも凝っているため、このような方法は、効果的と感じました。
 

 スーパーマーケットの調査から分かってきたのは、魅力的にデザインされたパッケージをしっかりと見せて、陳列棚をデザインすることが、アメリカ人消費者へのアピール方法の一つであるということです。


 日本と比べて、消費者の視覚に訴える商品の見せ方が重視されていることを、書店でも感じました。

2019/07/18 原唯奈





 

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