大型小売店の社会・環境に対する責任

 調査のために、アメリカの主要スーパーマーケットに何度か行きました。どの店舗もとにかく大型で大量の食品を販売しています。



 そこで、アメリカの食品ロス問題に興味を持ち、削減への取り組みについて調べました。

 農務省によると、アメリカでは毎年約6000万トンの食品が廃棄されており、大手食品企業や小売店は、社会や環境のためそれらの削減に取り組んでいます。

 農務省と環境保護庁が、2030年までに50%の食品ロス削減を目指すプログラムを発表したところ、参加した企業は2016年の時点で全15社。中には大型小売店ウォルマートも含まれていました。

 このプログラムでは、参加企業が進捗状況を測定し、情報開示することが規則です。その効果なのか、大半のスーパーマーケットが大量の食品を廃棄する一方、ウォルマートの廃棄物削減の取り組みは競合他社を上回っているといいます。

 アメリカでは、食品廃棄物の3割が小売店によるものです。小売店の取り組みが重要視されています。大型店舗を運営するには、商品の販売だけでなく、社会・環境に及ぼす影響について真摯に取り組む必要があると分かりました。

2019/07/16 原唯奈


 
 

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