指摘されてからの行動

 2日程前の記事で、「指摘される環境の大切さ」について書きました。

 24年間、自信を持って人前で使っていた日本語がおかしいと指摘された経験から、自分が自信を持っていたことや正しいと思い込んでいたことが間違っていると気付ける環境にいることは、人生において非常に大切だという自分の考えをお伝えしました。
 その記事はこちらです。

 今回は、指摘されてからの行動について書いていきます。上記の記事でも少し触れましたが、指摘されるのは気持ちの良い体験ではありません。しかし、鬱陶しいなと思って、その指摘に耳を傾けなければ、すべてが無駄になってしまいます。

・指摘してくれた人の気遣いや時間
・改善してくれるのではないかという期待
・鬱陶しいなと感じたマイナスの感情
・指摘されている間の自分の時間
・成長や改善の機会
等、指摘されたことを無視するだけで、無駄となってしまうことがこれほどあります。

 その時は、指摘され、イラっとするかもしれませんが、冷静になり、
何がダメだったのか
どうすれば改善できるのか
相手が求めていることは何か
 等、時間をかけて考え、そして行動に移すことができれば、必ず成長できるのではないでしょうか。

指摘の中に答えがあるわけではない


 指摘をされた後、必ず上記の様なことを考える必要があります。理由は、指摘の中に答えがあるわけではないからです。「指摘」という言葉の意味を辞書で引くと、下記の意味があります。

大切な点や注意すべきこと、欠点や過失などを具体的に取り上げて指し示すこと

 ここで重要なことは、指摘というのは、あくまで、自分の間違いや欠点、至らぬ部分を取り上げて指し示すまでしかしてくれないということです。

「それ間違っているよ。」
「君は力がまだ足りない。」

 指摘の中には、具体的に、何が間違っているのか、認めてもらうためにはどういった力が具体的にどれだけ必要なのか、という答えまでは含まれていません。あくまで、自分で必死に考え、トライして、また指摘され、また考え、そしてトライする。そうすることで、改善され、成長につながると思います。おそらく、指摘してくれる人も上記のことを期待して、自分の時間を割いてくれているのではないでしょうか。

 高校の頃、指摘を受け、自分の行動を改善したことから、成長できた経験があります。



 私は、部活でバスケ部に所属しており、2年生の頃から、スタメンで起用してもらっていました。試合に出ることが当然で、試合で活躍し、勝利に貢献することが自分の喜びでした。しかし、新しく新入部員が入部し、私のスタメン人生は終わりを告げます。身長が高く、機敏に動ける後輩たちが、3名もスタメンに名を連ね、私は、その争いで生き残ることができませんでした。当時は相当ショックが大きく、ふてくされていた時期もありました。

 しかし、自分がバスケをしている理由や、スタメンに戻るための方法を冷静に考え、何をするべきかを考えました。この時も、当然、監督はスタメンに戻るための方法を具体的には教えてくれません。

 私が考えたことは以下です。
・スタメンを外されたということは、自分の能力が足りていないという監督からの指摘であるということ
・監督が求めていること
・チームが求めていること
・それを達成するために必要なこと

バスケは、競技であるため、勝利することが最大の目的となります。そうなると、監督が求めているのは、チームを勝たせるために必要な人材です。チームとしても、全国大会への出場を目標にしていたので、勝利することが最重要でした。

では、上記を達成るために必要なことは、チームを勝たせる能力です。これがあれば、スタメンに返り咲くことができます。それからは、チーム分析を行い、チームとして足りていない部分を探しました。当時は、3ポイントシュートの確率が低く、オフェンスのバリエーションが少ないので、得点力に欠けていました。それに気付いた私は、ひたすら、3ポイントシュートの確率を上げるために、プロの選手を分析し、打ち込みを続けました。結果、3年生のインターハイでは、見事、スタメンに返り咲くことができました。


 この経験から、指摘を真摯に受け止め、考え、行動(努力)することの大切さを身を持って知ることができした。ジャンルは違いますが、仕事でも、根本的なところは同じだと思います。今後も、指摘されることは山ほどあるかもしれませんが、めげずに成長するために、考えることと行動することを続けていきます。

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