-16時間

 今日は時差についてお話をさせていただきたいと思います。

 生まれてこのかたアジア圏から出たことがなかったアメリカ初心者の私にとって、時差や時差ボケというのはどこか遠い世界の話のようでした。航空券を購入した時の私の気持ちが懐かしいです。日本を朝8時に出発して、アメリカに着くのは同じ日の正午。日本との時差は-16時間。フライトの時間は乗り継ぎも合わせて15時間前後。
…???
 全く分からない、何がどうなってるんだ?と腕時計やiPhoneの世界時計を見比べて何とか理解しようとしていました。

 冷静に考えると、日本からここにきた私は16時間余分にゲットしたということですね。(日本に帰ったらまた16時間失うことになるのですが…)考えれば考えるほど不思議です。さっきまで日本で同じ時間を生きていた友達の腕時計の針と、今ここにいる私の腕時計の針が違う時間を指している。

 こちらに来る前、時差ボケに気を付けて!と知り合いからアドバイスを受けました。
時差ボケってどんな感じなんだろう、と内心少し楽しみにしていた私ですが、実際には飛行機の中でとてもよく寝てしまって、良いのか悪いのか初めての時差ボケは体感できずに終わってしまいました。

 でも、私はここに来てから違う意味で時間に違和感を感じています。ここに住んでいる方にとってはそれが当たり前なのかもしれませんが、私にはあることが不思議で仕方がありません。それは、いつまでたっても外が明るいということ。18時に家路につくのですが、その帰り道の様子がこちら。

明るい。夏の18時は日本でも明るいですから、まだ分かります。
 
 でもこの先が問題なのです。家について19時、夕食をとったり、お話したりして20時、部屋に戻って21時。窓の外が暗くなっていく速度が、日本のそれよりもだいぶ遅く感じます。20時になってもそれなりに明るいせいで、時間を気にせずになんだかのんびりと過ごしてしまい、ふと時計をみると、
!?もう寝ないと…
ということがこれまでに何度かありました。

明るい時間が長いとなんだか得した気持ちになりますね。日本の冬がすごくもったいなく感じるようになってきました。

とにかくいろんなことを経験して、失敗もしながらこちらの生活に慣れていこうと思います。

2019/06/10 原唯奈

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