/* サマータイム */ 失った1時間

こんにちは。MCICインターン生のYukiと申します。

今回は、サマータイムについて綴りたいと思います。

みなさま、サマータイムというのはご存知でしょうか?日本も、オリンピックに合わせて導入を議論するだとか過去にGHQの占領下のもとで数年間実施されただとかで、導入されていないにしてもこの単語のこと耳にしたことがある人は多いでしょう。

このサマータイムという耳にしたことがあるだけの単語を、まさかこの身で体験することになるとは思ってもいませんでした。

他の地域がどうかは知りませんがアメリカ、カリフォルニアでは夜中の2時が無く、1時59分から3時になり、時計を1時間進めます。ほとんどの人が寝ている日曜日の丑三つ時なので影響は少ないかと存じますし、少なくとも私は直接感じることはありませんでした、しかし問題は朝です。

失敗談

私は日曜日10時にオフィスに向かう必要があり、8時に起きようとiPhoneの目覚まし時計をセットしていました。iPhoneはインテリジェントなのでちゃんとサマータイムに対応した正しい朝8時にアラームを鳴らしてくれたのですが、その時寝ぼけていた私は壁掛け時計を見てなんでこんな早くに起きてるんだ?と勘違いして1時間程度の二度寝をしてしまいました。

二度寝から目覚めて朝食を作ろうとキッチンに向かったのですがあら不思議、Samsung製のコンロと電子レンジに表示された無機質な光が、もう今家を出ないと10時にオフィスは間に合わないぞということを無言で物語っていました。その時脳をフル回転させてようやく目の前に起こったパラドックスを理解することができました 

これが「サマータイム」だという事を。


とりあえず落ち着いて朝ごはんを食べたのですが、やっぱり気持ち悪いです。手でゼンマイをクルクルして調節するタイプの時計はまず自動では正しいサマータイム後の時間に合ってくれませんので、見る時計見る時計がそれぞれ違う時間を指しておりどれが正しいのか理解するのに苦労します。
私のホストファミリーのお家でも何台かはまだ悠長に昨日まで正しかった時間を指していました。
それが家を出るまで続き、なかなかストレンジでした。みなさん日曜日は教会に行ってから家でゆっくり過ごしましょう。

事後

流石に初体験ですし1日じゃそこらで慣れるわけがありません、奇妙な体験は夜まで続き同じ時間帯でも太陽の角度が違う時間に帰るので本当に時計があっているのかと疑いたくなりますが、iPhoneの表示している正しい時間だけを頼りに1日を過ごします。

その日は夜にウォルマートに寄ってから帰りました。10分前から待っていたのに、その日のバスの最終便が定刻で通り過ぎたとGoogleMapが語っていましたが、一向に大きい乗り物は私の前に姿を現しませんでした。これもサマータイムの影響かと勝手に頭が判断してUberを呼んでしまったのですがちゃんと10分遅れでバスが目の前に到着しました。LAのバスはサマータイムに関わらず健全だったようで安堵しました。

次の日

次の日である月曜日はもう完璧です。冬において朝の同じ時間の太陽の角度がどんどん高くなっていく、という常識を破壊された感はあり、1ヶ月前に戻された気分ですがちゃんと決められた時刻にオフィスに到着することができました。
そしてその日はダイソーに用事があったので帰りに寄ったのですが外がまあ明るい、当たり前なのですが夜は同じ時間でも明るいです。外がまだ明るいから別の店に寄ろうかなと、まんまとサマータイムの思惑にはまって2〜3件のお店に寄ってしまいました。暗いと帰りたくなるという私の心理をうまく操られた気分です。財布の中の現金があれっ あれっ…

まとめ 

私たちが失った1時間は秋まで取り戻せないですが、なかなか面白い経験ができたなと私は考えます。時計のように身近にある信頼できるものがそれぞれ違う値を示していた時、何を信じればいいのかわからなくなり世の中に正解なんていないと私は時折考えます。大勢が信じている方が確からしくなる、とは思いますが。

また日本でサマータイム導入は必要ないのではないかと私は考えます。これはこれで楽しいですが苦労する面もあるということを分かった方がいいです、しかも日本はそもそも夜になっても街がキンキンに明るいですしどうせ日が暮れても早く帰らずに活動するだろと思うのでやっぱり反対です。

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